「三栖右嗣 林檎の世界」展 はじまりました
ご好評を頂きました「三栖右嗣の見たスペイン」展が、9月21日に終了し、2014年秋からの企画展示として 「三栖右嗣 林檎の世界」展が始まりました。(2014.9.23~2015.3.15)
三栖右嗣は多くの名作シリーズを描いておりますが、林檎は1970年代の初めから始まる、傑作です。
さて、この不思議な一枚の写真。いったい何でしょう。
実はこれ、第一展示室に展示した、大版画なのです。
画面の上方をよこぎる林檎の大枝が印象的なこの大版画は、その名のとおり縦115.8横238.8cmの大きなものです。1980年に、当時日本で唯一、巨大プレス機を持った、長野県坂城町の森工房で完成しました。
これらリトグラフと、地に落ち、晩秋の陽に晒され、雪に埋もれ、朽ちて土に還ってゆく林檎を、深い愛情をこめて描いた油彩画の数々。皆様には是非ともご覧いただきたいと思っています。
また、三栖右嗣がアトリエを構えていた埼玉県ときがわ町の文化センター アスピアたまがわ 内にある 「三栖右嗣リトグラフ展示室」から、「林檎のある風景17」の石版石をお借りして期間中展示しております。
三栖右嗣リトグラフ展示室ホームページ /forms/info/info.aspx?info_id=13469
第二展示室では、人物群像が大壁を飾りました。また、お客様からのリスエストの多かった「冬野」の、楽しげな雀たちにかこまれ、大きく首を垂れたひまわりも登場です。中央に置かれた大きなまるいソファに腰をおろして、どうぞ秋の一日をここ、ヤオコー川越美術館でお過ごしください。