プロフィール
三栖右嗣氏(みすゆうじ)記念館は敷地内のシンボルツリーや新河岸川沿いの桜並木など、サクラとはなじみの深い美術館です。スタッフがブログを通じて、さまざまお知らせを提供し、さくらのように愛される美術館づくりをめざしています。
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スタッフブログ

ヤオコー川越美術館三栖右嗣記念館スタッフによるブログです。

2012年12月 のアーカイブ

初春に六曲屏風「紅梅図」を!


皆様、今年はヤオコー川越美術館三栖右嗣記念館にお越しいただきまして、誠にありがとうございました。本年の展示は12月28日をもちまして終了いたしました。新年は、2日午前10時より開館いたします。初春を寿いで、超大作の六曲屏風「紅梅図」を展示いたします。

 大版画が日本で黎明期を迎えたころ、三栖右嗣が自ら工房に出向き、石版石の上に直接絵を描き仕上げた、完全なオリジナルリトグラフ作品です。有名なリンゴシリーズの後に続く作品で、皆様に是非ともご覧いただきたい三栖作品の一つです。

  緋毛氈の上の屏風絵からは、馥郁たる梅の香りがただよってまいります。どうかご来館のうえ、ご鑑賞下さい。

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【新年は1月2日から開館いたします】年末・年始休館のご案内


948c309994281759f1b7094c08f45a9213-e1355544648855-300x237.jpg当美術館は、12月29日(土)~1月1日(火)の間、休館とさせていただきますので、ご了承ください。

今年3月にオープンし、多くの皆様方にご来館いただきました。三栖右嗣先生の絵画と、伊東豊雄先生設計の建物に感動していただきました。また、ミニコンサートにも多くの方々にご参加いただきました。ヤオコーのお店と同様に、スタッフ一同でお客様には「おもてなしの心」で接し 居心地の良い「楽しい美術館」を目標に、運営して参りました。

来年は、重要なオープン二年目として また新たな気持ちで皆様方に、喜んでいただける美術館目指して頑張りますので、どうか来年もご愛顧のほど よろしくお願い申し上げます。皆様、まずは今年一年ありがとうございました。

    ヤオコー川越美術館(三栖右嗣記念館) スタッフ一同


朝一番採れたてお野菜


71717420c509201f36860858159dba2d-300x200.jpg62d47ff3f499fa4f8738742d0c979bfd1-300x200.jpg美術館のうしろに、小さなお店があります。地元野菜の販売所です。美術館が出来上がる以前から、ここでIさんご夫妻が、無農薬で丹精込めてつくった野菜を並べていました。地元の皆さんに大人気で、いつも賑わっていました。美術館を設計した伊東豊雄先生は、そのつながりを大切なものと考え、以前とおなじように敷地の西側の入り口に、本館とマッチした野菜売り場をデザインしてくださったのです。I さんご夫妻のお人柄と相俟って、なんとも温かい空間をかたちづくっています。

 ブログでのご紹介がおくれてしまいましたが、私たちも、この半年間、季節のお野菜を美味しくいただいてきました。

 冬季は、原則として月水金の9時から12時まで。無農薬だし、腕もないのでみばがわるいよ、などとご謙遜なさっていますが、いずれも只者ではない野菜たちで、カブなんて、小ぶりながらとてもよいお味。糠漬けにしたら、まるでメロンのような香りがしました。胡麻もおすすめです。かるく炒ってごますり器にいれて食卓へ常備。すりすりして、何にでもふりかけて食べます。インゲンは筋をとらなくてもちっとも歯にさわらず食べられました。それから今年のシーズンはとっくにオフになりましたが、トマトもお勧めです。トマトの成りに合わせて4月の下旬から秋口までは毎日、朝の8時から店開きをし、トマトの売り切れと同時に閉店です。前を通りかかった時に買っておかないと、帰りに見たらもう閉まってた...なんてこと、よくありますよ。美術館のおみやげに地元野菜を是非どうぞ。今日はやってるか~い、とかトマトはもう売ってますか、等々お気軽に美術館までお問い合わせください。℡049-223-9511です。byひらい

deb652583d83616a9a4eae59fe3c06021-150x150.jpg8a4503a03a188ccf3744946bab23b4371-150x150.jpg7b146759d5701f20de48782ce53814472-150x150.jpg


もうひとつの美術館☆


2e3cc6621b7ecef81045c269e565693a1-300x200.jpgもうすぐクリスマスですね。川越の街もあちらこちらでライトアップをしていてとてもきれいです。

昼間の美術館は多くの方に楽しんでいただいておりますが、今日は もうひとつの美術館の顔をご紹介いたします。

暗くなると水辺をぐるりとライトが囲み、シンボルツリーの枝垂桜もライトアップされてとても幻想的なんです。桜の咲くころはさぞきれいでしょうね。今からとても楽しみです。

美術館の遊歩道は24時間開放しています。今は寒いのでお誘いしませんが、また春が近づいたらぜひ夜の美術館もお散歩がてらご覧になってください。   byわたなべ


《川越モダン・・美術館と洋館めぐり》日帰りバスツアー


CIMG0643-22-150x150.jpg株式会社朝日旅行様主催の日帰りバスツアー≪川越モダン・・・美術館と洋館めぐり≫コースにご参加の皆さまが本日ご来館くださいました。

当館をコースに選定下さった株式会社朝日旅行様にこの場を借りて御礼申し上げます。

マネージャーの宇多村から作品や建物の説明をさせていただきました。

みなさまそれぞれお楽しみいただけましたでしょうか。CIMG0641-23-150x150.jpg

三栖画伯の作品をお褒め頂いたり、伊東先生設計の建物をお褒め頂いたり・・・・・・

それから、ヤオコー名物のおはぎのお味はいかがでしたでしょうか。

「今度はゆっくり来ますね」 とおっしゃって頂けたことが何より私たちの励みになります。

これからもヤオコー川越美術館(三栖右嗣記念館)をよろしくお願い申し上げます。CIMG0648-31-150x150.jpg


Xmas presentは美術館で!


8adffbdf5ad710c4241f3bc6a068189b2-233x300.jpgさくらと、リラをプリントしたマグカップはいかがでしょう。
女性の手にちょうど収まる、少し細めのデザインで、カップの持ち手は可愛らしいハートのかたち。三栖絵画に必ず入っているMISS.C の署名いり。お箱にいれて、写真のようなラッピングも承ります。各1,800円。

当館の図録もプレゼント好適品です。三栖右嗣記念館が収蔵する作品がすべて入っています。一冊3,000円。


美術館でおはぎを召し上がれ♥


毎日寒いですね。
ここで美術館よりホットなおしらせを・・・。

当美術館のラウンジでただいま人気上昇中のメニューがございます。それは・・・。3925895c5e3ff27a457b5ff78349abb0-300x200.jpg

おはぎとお飲物のセットです。
写真は抹茶ですが、コーヒー・紅茶でもなかなかいけますよ。
入館料とおはぎセットで600円。カフェだけのご利用ももちろんOKです。おはぎセット400円です。

甘さをおさえたおはぎは現在ヤオコー全店で大ヒット中です。
おみやげとしてお持ち帰りもできます。
美術館にお越しの際はぜひおためしください。


美術館に初氷


f297c926d850d1a82a4350712d312dd6-300x200.jpgいつもブログをご覧になって下さりありがとうございます。
12月2日(日)早朝、早くも美術館の池に初氷が観測されました。
季節は寒くなりましたが、館内は対照的に三栖右嗣先生の「熱い」絵画と、伊東豊雄先生の設計された建物で「ホット」です。
ラウンジでは 心を込めてお淹れした美味しいブレンドコーヒーをご用意して、スタッフ一同お待ちしています。 by 宇多村


せきれい物語


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今年の春、新河岸川のほとりに、素敵な水場をみつけた。白い建物を、浅い池がぐるりと取り巻いていて、池の水をなめてみると、美味しい地下水なんだ。僕は毎日水を飲みに通った。
 そのうち、オタマジャクシと知り合いになった。黒くて、ちっちゃくて、すばしこくて、とても食えたものじゃないから放っておいた。
 夏になると彼らは、小さな青ガエルになって、植え込みに消えていった。
 しばらくすると、オタマジャクシのかわりに、なにか同じようにすばしこいものが、水中を飛び回ってるのに気付いた。よぉく目をこらしていないと見失うほど速いんだ。
 まわりで人間たちが
「ねえ、水の中にいるあれ、なぁに」
「あら、ヤゴじゃない?めずらしい、何年ぶりかで見たわ」
 僕は待つことにした。

 その頃、カラスが一羽やってくるようになった。でも彼は、豊かなエサ場を持っているらしく、池の生き物たちには何の関心も示さなかった。パンやらソーセージやらを袋ごと運んできて、水辺で食い散らし、池の水を飲むと帰って行った。

 秋になると、ヤゴたちは、建物正面のガラス窓、アプローチ、横手の出入り口に上陸し、孵化しだした。孵化したてのヤゴは、あ、もうトンボだが、そいつはやわらかくて美味いんだ。僕はたらふく食べた。毎日々々食べた。そして、たくさんの白い糞をおとした。二人のおじさんが、みつけるやいなや掃除してくれた。
 だけど勿論、食べきれるものじゃない。そのうち、赤トンボがいっぱい、建物の周りを飛び回るようになった。
 
 僕の天国は、突然終わった。最後の一匹の抜け殻が、今も窓のふちにのこって揺れている。そいつは、僕が気付かぬうちに、どこかへ飛んでいってしまったらしい。

 今の僕を見てくれ。ずいぶん太っただろう? byせきれい