薩摩琵琶コンサート、日本の音を楽しみました
3月30日に、薩摩琵琶奏者、川嶋信子さんによるミニコンサートが開かれました。川嶋さんは、役者として舞台やCMに活躍されていましたが、日本の音に惹かれる自身に気付くうち、やがて薩摩琵琶と出会い、厳しい修行を経て、今ではその演奏に精力的な活動をなさっています。
この日のプログラムは、~春によりそう音~と銘打ち、平家物語より、「祇園精舎」、「敦盛」。それに、西行の「和歌二題」、童謡「花かげ」の、四つの演目でした。
楚々たる川嶋さんからは想像もできない、重厚な野太いとも思える低い声に、はっと息をのみ始まった「祇園精舎」。高く低くうねる声と、弦のふるえ、撥の響き、観客の皆さんは、息をひそめ聴き入るばかりでした。
ぜひ、またのコンサートを持ちたいと思っております。どうぞご期待ください。