春色の音楽とともに
みなさんこんにちは。
春めいてきましたね。美術館の植物たちも春を感じてにぎやかになってきましたよ。
桜はいつになるでしょう・・・。
そんな春の日の午後。3月16日(土)はピアノコンサートが開催されました。
演奏は大越英里香さん。
桜色のドレスに身をつつみ ランゲの「花の歌」をご挨拶代わりに。
なんと優雅な響きなんでしょう!小学校2年生の時にお母様がお持ちだった楽譜をみて弾いてみたくて練習されたそうです。そんな少女の頃の思い出とともにはじまった演奏会。
春色に包まれたプログラムを考えてくださいました。
グリンカ=バラキレフ 「ひばり」
ショパン 「ワルツ第11番」
夜桜の中で音楽を感じるイメージで
ドビュッシー 「月の光」
モーツァルト 「きらきら星変奏曲」
そしてフィナーレを飾ったのは・・・。
シューマン=リスト 「献呈」
どうしても英里香さんの演奏する「献呈」が聴きたくてリクエストをしました。心に響く美しい演奏でした。自然と涙が溢れ出ました。言葉に出来ないほどの「愛」を感じました。
そしてアンコールは 新年早々から大きな災害に見舞われた方々に寄り添いたいと、心を込めて・・・。
リスト 「コンソレーション第3番(慰め)」
演奏しながら英里香さんも涙が出たと 思いの詰まったラストでした。
演奏後も客席は感動の余韻に包まれていました。
春はすぐそこに来ているのを感じる優しく、美しい演奏会でした。
♬ 余談ですが・・・。
実は大越英里香さんは私がオファーをし演奏して頂いたピアニストさんです。
SNSで知りました。小さなスマートフォンのスピーカーから流れていた曲は「献呈」。愛に溢れた演奏でした。この曲を聴いたとき、三栖右嗣先生の大作「爛熳」の前で弾いていただけたらどんなに素敵でしょう!私の妄想が始まりました。
数年間妄想の日々を送り、思い切ってお声を掛けさせて頂きました。快く受けてくださり、この日の為に準備をしてくださいました。すべて「暗譜」での演奏!プロとしては当たり前なのかもしれませんが大変な事。当日に合わせての集中力はすごいものでした。
私の希望が現実となり、お客様と共に楽しめたこの時間は幸せいっぱいでした。
お集まりくださいましたみなさま、大越英里香さんありがとうございました。