チューニングハンマーのおはなし
みなさん こんにちは。
関東地方は梅雨に入りましたね。美術館のお庭の紫陽花も綺麗に咲いています。
今日は絵画とは離たおはなしです。
当美術館では不定期ですが「美術館ミニコンサート」を開催しています。
美術館にはピアノがあります。ピアニストの方に最良の状態で演奏していただき、奏でられた音が聴衆のみなさまに感動を与える・・・。そのためには日頃のメンテナンスが大切です。ここで活躍するのが調律師という技術者の方です。
今、ちょうど映画で調律師のお話 「羊と鋼の森」を上映していますね。
当館でも年2回、調律師の「中野さん」という方が丁寧に調律をしてくれます。
中野さんは30年のキャリアをお持ちです。大ベテラン!と思ったのですがご本人は
「30年たって ようやく調律のスタートに立った気持ちです。思い通りの調律ができるようになりました。調律師はピアノの音色を決めつけてはいけない。鍵盤をはじいた時の透明感、広がり、音の響きを最善の状態に持っていくのが仕事。音色を決めるのはピアニストですから余計なことをしてはいけない。」
と熱く語ってくださいました。
そしてこちらが中野さんご愛用の「チューニングハンマー」。
ドイツのヤーンというメーカーの物で中野さんがベルリンにいた時に親方さんより譲り受けた大切なチューニングハンマーだそうです。縁があって当館でもこのハンマーで調律していただいています。
中野さん、これからもご活躍期待しています。
コンサートにお越しのみなさま、ご出演のアーティストのみなさまベルリンの音色、感じてみてくださいね。
次回は6月23日(土)16:00~です。お楽しみに ♫