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ヤオコーデリカ・生鮮センターだから実現できた!「王道ポテトサラダ」おいしさの秘密

ヤオコーでしか買えないおいしい商品を生み出すデリカ・生鮮センターでの働き方。

Member メンバープロフィール

  • Y.H. さん

    ヤオコーデリカ・生鮮センター
    (2023年3月時点の所属部署)

「ヤオコーのお惣菜はおいしい」。お客さまから、うれしいお声をいただくことが少なくありません。安全・安心で、おいしく、手に取りやすい価格。そんな”ヤオコーでしか買えない独自商品”の開発・製造を行うのが、ヤオコーデリカ・生鮮センター(以降:デリカセンター)です。

今回は、東松山デリカセンターで商品開発に携わるY.H.さん(2020年中途入社)にインタビュー。人気商品「自社工場発 王道ポテトサラダ」の開発エピソードを通じて、デリカセンターで働く人たちのこだわりや、仕事のやりがいについて聞きました。

Chapter 01 安全・安心で、おいしく、手に取りやすい価格の商品を届けるために

――デリカセンターとは、何をしているところなんでしょうか?

デリカセンターは、ヤオコーオリジナルのお惣菜や生鮮食品の商品開発、生産、品質管理、出荷までを一貫して行う自社工場です。
ここ東松山のデリカセンターは2014年に開設し、これまで多くの自社商品を生み出してきました。人気商品の「おはぎ」なども、デリカセンターで作られ、毎朝全店舗に届けられているんですよ。

――自社で商品開発から生産、出荷までを一貫して行うことによって、どんなメリットがありますか?

まず、全店舗分の商品をまとめて大量生産するので、品質が安定します。品質の安定は、ヤオコーが大切にする「安全・安心」やおいしさに直結する、とても大切な要素です。また、原料の選定や仕入れも自社で行い、生産性の向上にも注力し続けることで、品質の高いものを手に取りやすい価格でお届けすることができます。自社で生み出した商品を直接店舗に届けて販売することによって、製造小売業として会社に利益を残せるのもメリットです。

――デリカセンターで働く人たちは、毎日どんなお仕事をしているんですか?

原料の仕入れ、商品開発、製造、生産コントロール、品質管理、店舗への出荷など、デリカセンターでの仕事はとても幅広く、ヤオコーの事業のなかに、ひとつの食品会社があるとイメージしていただいてもいいかもしれません。

デリカセンターでは、パートナーさんも含めて現在500名以上の人が働いています。生産性向上に向けた意識の高さが根付いていて、働く人たちは無駄を省くことに対して常に貪欲です。毎日、朝礼では売上と出庫金額が伝えられ、社員はもちろんのこと、パートナーさん一人ひとりがヤオコークオリティにプライドを持ち、お金の動きを考えながら働いています。一般的な製造業の現場では、生産する商品の重量を基準に物事を考えることが多いため、作り手にここまでコスト意識が浸透しているのはめずらしいのではと思います。

Chapter 02 自社工場だから、こだわれる味がある

――Yさんが担当しているお仕事についても教えてください!

私は2020年に食品メーカーから中途入社後、第二製造部で商品開発の仕事をしています。なかでもメインで携わってきたのがポテトサラダの商品開発です。ポテトサラダは以前から作られていた商品ですが、これまでアップデートを重ねてきており、2022年の6月には原料や生産工程も含め「自社工場発 王道ポテトサラダ」としてリニューアルしました。

――どんなところがリニューアルされたのですか?

リニューアル前は、皮むき済みの状態で仕入れたじゃがいもを原料の大半に使用していましたが、現在は皮も土もついた状態のじゃがいもを仕入れています。北海道の産地と協力体制を築けたことで、可能になりました。これにより鮮度が向上したほか、洗浄や皮むきなどの処理工程も自社で担うことができるようになり、利益の確保にもつながりました。以前から、皮付きのじゃがいもを原料に使用したいという思いはあったものの、仕入れ体制や生産設備面などに多くの投資が必要なため、なかなか実現に至らなかったのですが、ポテトサラダの品質向上に力を入れようといった方針のもと、満を持して実現することができました。

――「自社工場発 王道ポテトサラダ」のおいしさへのこだわりを教えてください。

皮付きのままボイルが可能になったことで、じゃがいもの風味や香りを逃さず調理できるようになりました。その後、熱々のうちに皮を手むきし、すぐに次の調理工程へと移れるため、新鮮さもキープしやすくなっています。素材にこだわっているぶん、味付けは極力薄くしているのもポイント。あえてマヨネーズを少なめにしています。潰し具合も、ほどよく粗さが残るように手潰ししているのが特徴です。じゃがいもそのものの味や食感を楽しめるポテトサラダになっています。

――質の高い原料を使用しているからこそ、シンプルな味わいに仕上げているのですね。

ちなみに、収穫時期によってじゃがいもの状態は変わるので、「自社工場発 王道ポテトサラダ」は季節ごとに調味を変えています。たとえば夏から初秋にかけての新じゃがは、水分量が多くさらっとした食感や味わいになりますが、冬以降のじゃがいもは糖化が進んで甘みが増し、食感もホクホクになるんです。水分量やでんぷんの状態の変化を見極めながら、じゃがいもの味わいを引き出すベストな調味方法をとっています。これも、自社工場だからこそこだわれるところですね。

――透明容器に盛り付けられた姿もきれいです。

お客さまに手に取ってもらう一番のきっかけは、やはり“見た目”です。デリカセンターでは盛り付けに関してもかなり注意を払っています。ポテトサラダの場合は、たとえばきゅうりやにんじん、ハムといった具材がバランスよく見え、なおかつ、ふんわりと立体的にパック詰めすることを大切にしています。盛り付けに関しては、製造現場の担当者や、お客さまの声を間近で聞くことの多い商品部の人間から意見をもらって改善することもあるんですよ。時にはデパ地下のお惣菜など、日ごろ目にする様々な商品からヒントをもらうこともあります。

Chapter 03 “ヤオコークオリティ”にプライドを持って

――商品開発の仕事で、どんなところによろこびやりがいを感じますか?

やはり、お客さまからの「おいしい」というお声が一番のよろこびです。ヤオコーで販売中のお惣菜はどれもクオリティが高く、うれしいことに「ヤオコーのお惣菜はおいしい」と言っていただくことが少なくありません。そのぶん期待値が高く、プレッシャーもありますが、その期待に応えられる商品を生み出すために試行錯誤することに、大きなやりがいを感じています。

――デリカセンターで働くことのよさは、どんなところに感じていますか?

デリカセンターでは、様々な部署が日々連携して商品作りを行なっています。よりよい商品を作るためには、横の連携が欠かせません。部署の垣根を越えてコミュニケーションをとり、チーム一丸となって商品作りに携われることは、デリカセンターでの仕事の醍醐味だと感じています。商品が完成し、「店舗からこんな感想をもらった」「お客さまからうれしいお言葉をいただいた」「どれだけ利益を上げることができた」など、レビューをする時間もとても意義深く、次の商品作りに向けてモチベーションが高まる瞬間です。

――ヤオコーへの就職・転職を考えている人に向けて、メッセージをお願いします!

ヤオコーでしか買えないおいしい商品を生み出す自社工場として、デリカセンターの注目度は社内でも非常に高まっています。今後、お惣菜以外にも生鮮食品や日配品など、自社商品のバリエーションがさらに広がっていくことが期待されており、ヤオコーの「安全・安心」や「食生活提案」を担う拠点として、より一層重要な存在になっていくでしょう。商品開発に携わりたい方や、食品関連の仕事に興味がある方、ものづくりが好きな方、たくさんの人と協力して何かを作り上げることに魅力を感じる方は、ぜひ一緒に働いていただきたいと思います。