プロフィール
三栖右嗣氏(みすゆうじ)記念館は敷地内のシンボルツリーや新河岸川沿いの桜並木など、サクラとはなじみの深い美術館です。スタッフがブログを通じて、さまざまお知らせを提供し、さくらのように愛される美術館づくりをめざしています。
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アーカイブ

スタッフブログ

ヤオコー川越美術館三栖右嗣記念館スタッフによるブログです。

2012年8月 のアーカイブ

伊東先生、金獅子賞受賞おめでとうございます


 世界最大規模の建築展であるベネチア・ビエンナーレ国際建築展の国別参加展示で、日本館が最高賞の金獅子賞を受賞しました。日本館のコミッショナー(最高責任者)は、ヤオコー川越美術館を建築設計された伊東豊雄先生です。
 展示内容は、岩手県陸前高田市に建設中の、被災者が集える「みんなの家」を設計する過程で生まれた約130個もの模型で、作成には若手建築家の乾久美子、平田晃久、藤本壮介の3氏が、展示会場の壁面を取り巻くパノラマ写真は、陸前高田氏出身の写真家畠山直哉さんが手がけました。
 かけがえのないたくさんの命、思い出のある建物が失われた被災地で、建築になにができるかを問い続け、「ここに、建築は、可能か」がテーマとなりました。多くのアイディアが出され、意見が空回りすることもあったなか、被災地の人々との交流に助けられ、最終案である「みんなの家」が生まれたそうです。
 津波で立ち枯れた19本の杉を柱にし、何層ものテラス、らせん状に上昇する階段で構成された建築面積30平方メートルの木造二階建て、が「みんなの家」です。
 日本の国別参加部門金獅子賞受賞は、1996年の阪神大震災の廃墟を再現した展示以来二度目だそうです。主催者側は「あれだけの災害を受けた中で、建築家が地域とコラボレーションして作り上げた展示に、人間が持つ温かみと興奮を感じた」と評しました。
 五人の皆さんの「建築になにができるのか」という問いに対する回答とその結果を、私たちはみな、誇らしく思います。


美術館でもみじ狩り


しっとりと深まりゆく 秋の情景が描かれた      黄昏色と紅葉を織り紡いだ色合いの2枚の作品が 展示中です
眩しいほどに鮮やかな黄金色に色づいたもみじの絵「錦秋洛北」
燃ゆるほどに艶やかな緋色に色づいたもみじの絵「秋日」
ふたつの作品の美しい色のコントラストも       お楽しみいただきながら
美術館で『もみじ狩り』はいかがでしょうか
温かなこもれびが 秋風にゆれて煌めき
うっとりとする作品です
展示室にある まるい大きなソファーに腰かけて
どうぞ ゆっくりとご鑑賞ください

                  BY 小森


涼しい美術館


8月18日は川越きものの日です。

美術館に、素敵なきもの姿でおいでになりませんか。

もちろん浴衣でもOKです。

あなたのきもの姿で、涼しい美術館がよりいっそう...

きものでご入館のお客様に、

オリジナルポストカード(小)を一枚プレゼントいたします。


カーサ ブルータス創刊150号「いま一番行きたい美術館はどこだ!?」で紹介されました


2012/8/10発売

「カーサ ブルータス」創刊150号記念☆特別保存版!

いま一番行きたい美術館はどこだ?!

51ページに

当美術館の紹介記事が掲載されています


♪美術館 ミニコンサートのお知らせ♪


カフェラウンジ 名画『爛熳』の前で 
クラシックギター ミニコンサートを開催します

『~音に夢をのせて~クラシックギターの夕べ』

♪2012年9月9日 日曜日 
 
♪開演 PM4:00

♪先着 50名様     

♪ヤオコー川越美術館 三栖右嗣記念館 カフェラウンジ内
 
♪コンサート無料      (絵画展示室ご入場は大人300円 中人200円)

♪申し込み お問い合わせ   ヤオコー川越美術館三栖右嗣記念館まで
                     TEL 049-223-9511

♪寺山 有一  ♪なみき きょうこ
ふたりのギタリストの 哀調を込めた素晴らしい演奏をお楽しみ下さい

♪プログラム♪
  愛のロマンス
  さくらによる主題と変奏
  ホフマンの舟歌
  スカボローフェア
  恋のアランフェス
  涙のながれるままに
  カヴァティーナ
  アメージング・グレイス 
               内容は予告なく変更となる場合がございます
               ご了承下さい
           
 
 


涼しい美術館で夏のおしゃれ


8月18日は 『川越きものの日』です
ヤオコー川越美術館では きものの日に
お着物 浴衣をお召しになって
ご入館されるお客様に
お好きな 三栖右嗣オリジナル 絵葉書(小)を
1枚差し上げています
涼しい美術館で 夏のおしゃれを楽しまれては
いかがでしょうか

ミュージアムカフェでは
ゆっくりと お茶を楽しみながら
お選びになった絵葉書に
残暑御見舞いを書いたり・・・
夏の素敵なひと時をおすごし下さい

             by小森


ナガールの花束  パート2


前回予告いたしました、ナガールの花束のつづきです。

 或る、朝から良く晴れた日、ヤオコー川越美術館の三人で、「ナガール」に会いに出かけました。

 学校の事務室をお訪ねすると、部屋の奥から事務次長さんがニコニコと出ていらして、恐縮する私たちをご案内くださいました。
 長い廊下をめぐり、不意に、天井の高い明るい空間に出たと思ったら、そこがラウンジでした。
 ナガールはその広い空間の、窓とは反対側の、高い壁の天井近いところに飾られていました。
 
 碧い空に白い峰がささり、その手前に子供たちが思い思いに散らばっています。
私たちは三人揃って、ため息とも吐息ともつかぬ声を上げながら、ナガールに見入ってしまいました。
 友を見つめ、天を指さし、笑い崩れ、目をそらし、はにかみ、花をかざし、ひとかたまりになり、ちらりと横顔だけを覗かせ、黒い髪、赤い髪、金色の髪、浅黒い肌、白い肌の少年たちが、饒舌にさんざめきながら、そこにいました。
 30年近い昔、三栖右嗣の手で、永遠のいのちを得た少年たちです。
 
脚立もライトもない状態で撮った写真ですので、あまりきれいではありません。でも今は、この絵の雰囲気だけでもお届けできたらと思い掲載しました。
 
 ところで、この絵の中には何人の少年がいるでしょうか。
 ナガールについては、これから、シリーズでお届けしますので、答は次回までに考えておいてくださいね。by 平井