プロフィール
三栖右嗣氏(みすゆうじ)記念館は敷地内のシンボルツリーや新河岸川沿いの桜並木など、サクラとはなじみの深い美術館です。スタッフがブログを通じて、さまざまお知らせを提供し、さくらのように愛される美術館づくりをめざしています。
カレンダー
2017年3月
« 2月  
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

スタッフブログ

ヤオコー川越美術館三栖右嗣記念館スタッフによるブログです。

伊東先生、金獅子賞受賞おめでとうございます


 世界最大規模の建築展であるベネチア・ビエンナーレ国際建築展の国別参加展示で、日本館が最高賞の金獅子賞を受賞しました。日本館のコミッショナー(最高責任者)は、ヤオコー川越美術館を建築設計された伊東豊雄先生です。
 展示内容は、岩手県陸前高田市に建設中の、被災者が集える「みんなの家」を設計する過程で生まれた約130個もの模型で、作成には若手建築家の乾久美子、平田晃久、藤本壮介の3氏が、展示会場の壁面を取り巻くパノラマ写真は、陸前高田氏出身の写真家畠山直哉さんが手がけました。
 かけがえのないたくさんの命、思い出のある建物が失われた被災地で、建築になにができるかを問い続け、「ここに、建築は、可能か」がテーマとなりました。多くのアイディアが出され、意見が空回りすることもあったなか、被災地の人々との交流に助けられ、最終案である「みんなの家」が生まれたそうです。
 津波で立ち枯れた19本の杉を柱にし、何層ものテラス、らせん状に上昇する階段で構成された建築面積30平方メートルの木造二階建て、が「みんなの家」です。
 日本の国別参加部門金獅子賞受賞は、1996年の阪神大震災の廃墟を再現した展示以来二度目だそうです。主催者側は「あれだけの災害を受けた中で、建築家が地域とコラボレーションして作り上げた展示に、人間が持つ温かみと興奮を感じた」と評しました。
 五人の皆さんの「建築になにができるのか」という問いに対する回答とその結果を、私たちはみな、誇らしく思います。