プロフィール
三栖右嗣氏(みすゆうじ)記念館は敷地内のシンボルツリーや新河岸川沿いの桜並木など、サクラとはなじみの深い美術館です。スタッフがブログを通じて、さまざまお知らせを提供し、さくらのように愛される美術館づくりをめざしています。
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スタッフブログ

ヤオコー川越美術館三栖右嗣記念館スタッフによるブログです。

‘日記’ カテゴリーのアーカイブ

曼珠沙華の花(まんじゅしゃげ)


美術館の前を流れる新河岸川の土手に
曼珠沙華の花が咲きそろいました
偶然にも
川沿いの桜並木の桜と              その下に群生している曼珠沙華は
開花時期には葉がなく 葉がある時には花がない植物です
中国から伝わった1株の球根から
日本各地に株分けの形で広まったそうです
土に穴を掘る小動物を避けるために
有毒な鱗茎を
あえて有用植物として持ち込み
畦や土手に植えたと考えられています
異名に幽霊花などがあり
不吉で嫌がられることもありますが
そんなイメージをぱっとくつがえしてくれたのは
1978年に山口百恵がリリースしたアルバムのタイトルが
「曼沙珠華」
シングルの「美・サイレント」のB面にも収録されています

今週末は是非 絵画と建物と曼珠沙華を楽しみに
美術館にいらしてください
 
あなたの街の情報誌「らいふあっぷ」の記事によると
日高市 巾着田の赤いジュータンを敷き詰めたように咲く曼珠沙華の光景は圧巻で
ただいま満開だそうです
                    by小森


クラシックギターコンサート


2012/9/9 ミュージアムカフェにて 
第二回ミニコンサートを開催しました
ギタリストの寺山 有一氏となみき きょうこ氏
お二人の素敵な演奏と
しっとりとしたトークに心が癒されました
第三回ミニコンサートを11月に予定しています
詳細が決まりましたら ブログでお知らせします
お楽しみに


ナガールの花束 パート3


 今ならナガールを「あぁ、あのフンザのカリマバードの対岸の村だね」とお分かりになる方も多いようですが、三栖先生が取材にいらした27~8年前は、まだまだ大変な秘境だったようですね。
 私は今年の春、ナガールと聞いて「ダカールなら知ってるけど、ナガールっていったい何処?」という状態でした。そんな私のような読者の方も すこしは いらっしゃると思いますので、まずナガールの場所と歴史からご案内いたします。

 住居表示風に言いますと、パキスタン・北部地域・ナガールでしょうか。ちなみに北部地域というのは、パキスタンの4つの州とは別の、少数民族が暮らす特別区である行政区域だそうです。フンザは、パキスタン・北部地域・フンザです。

 昔から、フンザ藩王国とナガール藩王国は戦争を繰り返していましたが、19世紀も終わり頃になって、侵攻してきた英国軍に対抗するため、両国は手を結んだようです。

 ナガール藩王国は1970年に、フンザ藩王国は1974年にパキスタン連邦政府の管轄下に入ったといいますから、本当についこのあいだまで、王様のいらっしゃる国だったのですね。

 テレビの紀行番組などで、フンザばかりが取り上げられるのは、カラコルムハイウェイを通す話が持ち上がった際に、生活の利便性をとったフンザの王様は賛成し、民族固有の文化が破壊されることを懸念したナガールの王様は反対したので、ハイウェイは結局フンザ側を通り、フンザだけが有名になっていったそうです。

 

 東西を結ぶシルクロード、絹の道。東の文化と西の文化が、この道を行き交いました。後世に名を残した人もそうでない人も、気の遠くなるほど多くの人が、富や知識や名誉を求めて、死と道連れの旅をしました。

 シルクロードは大きく分けると3本あるそうです。最も一般的なのはオアシス路。いまの中国の西安を基点として、西に進んで、天水、蘭州、武威、張掖、酒泉、嘉峪関、安西、敦煌、柳園、ハミ、トルファン、コルラ、クチャ、アクス、カシュガル、タシュクルガン、フンザ あぁやっとフンザが出てきました。西安を出てから6000キロ以上、実に長い旅路です。

 タシュクルガンからフンザへぬけるには、標高約5000メートルのクンジュラーブ峠を越えなければなりません。日本の富士山は3700メートル台、それでも高山病にかかる人もいるというのに、峠でさえ5000メートル。パキスタンの北部地域の人々は、7000メートル以下の山々には名前もつけないそうです。なにしろごろごろあるのですから。

 ナガールとはそんな高地にある国なのです。

 さて、長くなりました。三栖先生がこの地を訪れ、どんな取材をなさったのかは、次回にお伝えいたします。
 最後に、800号のナガールの花束の少年は、何人いるでしょうか。恐らく、19人とのお答えが一番多いと思いますが、正解は20人です。上の列の左から3人目の少年の胸のあたりから、横顔だけを出している少年が一人いるのです。

 では......。                         by平井


美術館でもみじ狩り


しっとりと深まりゆく 秋の情景が描かれた      黄昏色と紅葉を織り紡いだ色合いの2枚の作品が 展示中です
眩しいほどに鮮やかな黄金色に色づいたもみじの絵「錦秋洛北」
燃ゆるほどに艶やかな緋色に色づいたもみじの絵「秋日」
ふたつの作品の美しい色のコントラストも       お楽しみいただきながら
美術館で『もみじ狩り』はいかがでしょうか
温かなこもれびが 秋風にゆれて煌めき
うっとりとする作品です
展示室にある まるい大きなソファーに腰かけて
どうぞ ゆっくりとご鑑賞ください

                  BY 小森


涼しい美術館で夏のおしゃれ


8月18日は 『川越きものの日』です
ヤオコー川越美術館では きものの日に
お着物 浴衣をお召しになって
ご入館されるお客様に
お好きな 三栖右嗣オリジナル 絵葉書(小)を
1枚差し上げています
涼しい美術館で 夏のおしゃれを楽しまれては
いかがでしょうか

ミュージアムカフェでは
ゆっくりと お茶を楽しみながら
お選びになった絵葉書に
残暑御見舞いを書いたり・・・
夏の素敵なひと時をおすごし下さい

             by小森


ナガールの花束  パート2


前回予告いたしました、ナガールの花束のつづきです。

 或る、朝から良く晴れた日、ヤオコー川越美術館の三人で、「ナガール」に会いに出かけました。

 学校の事務室をお訪ねすると、部屋の奥から事務次長さんがニコニコと出ていらして、恐縮する私たちをご案内くださいました。
 長い廊下をめぐり、不意に、天井の高い明るい空間に出たと思ったら、そこがラウンジでした。
 ナガールはその広い空間の、窓とは反対側の、高い壁の天井近いところに飾られていました。
 
 碧い空に白い峰がささり、その手前に子供たちが思い思いに散らばっています。
私たちは三人揃って、ため息とも吐息ともつかぬ声を上げながら、ナガールに見入ってしまいました。
 友を見つめ、天を指さし、笑い崩れ、目をそらし、はにかみ、花をかざし、ひとかたまりになり、ちらりと横顔だけを覗かせ、黒い髪、赤い髪、金色の髪、浅黒い肌、白い肌の少年たちが、饒舌にさんざめきながら、そこにいました。
 30年近い昔、三栖右嗣の手で、永遠のいのちを得た少年たちです。
 
脚立もライトもない状態で撮った写真ですので、あまりきれいではありません。でも今は、この絵の雰囲気だけでもお届けできたらと思い掲載しました。
 
 ところで、この絵の中には何人の少年がいるでしょうか。
 ナガールについては、これから、シリーズでお届けしますので、答は次回までに考えておいてくださいね。by 平井


え? 800号の大作<ナガールの花束>が...


1985年、今から27年前のこと、東京と新潟の伊勢丹で「昨日、今日そして明日―三栖右嗣展」が開かれました。この展覧会に、800号近い大作<ナガールの花束>が出品されたのですが、その図録で美術評論家の村瀬雅夫氏が「パキスタンの秘境の地の取材の成果を800号近い大作にした<ナガールの花束>は、人物群像の記念碑ともいうべきだろう」と論評しているのをみつけました。

800号という、途方も無い大きさの人物群像?あらためて図録を見直してみましたが、どこにも大作ナガールの写真は載っていません。
驚きました。展覧会で配布された図録の評論に、このように明記されているのに、写真が載っていないのは、どうしてなのでしょう。それに何故、これまでそのような大作の存在が、どこからも聞こえてこなかったのでしょうか。この二つの謎を何とかして解きたい、と思いました。

ところで、ヤオコー川越美術館には <ナガール・50号・油彩> <ナガールの花束・30号・油彩> <ナガールの青年・20号・油彩> とナガールに取材した作品としては、3点が収蔵されています。(うち、<ナガール・50号・油彩>は、現在美術館に展示しております)作品を収蔵庫に収める際、一点一点すべての作品の確認作業を行ないます。「たとう」と呼ばれる外箱の中に、黄色い布の袋に包まれた作品が入っています。<ナガールの青年>を黄袋から取り出した瞬間のことです。全身が現れる前に、袋の端から青年の黒い瞳がこちらを見つめてきました。絵の中の青年と、目が合ったのです。
美術館の図録の写真で見た<ナガールの青年>は、白い峰々を背に、ぶかぶかの青衣をまとい、開いた両足の間に小さな花束をおき、絵を見る人に正対して座っています。しかし、瞳に力はありません。ところが、袋から出てきた青年は、生きていました。物問う瞳を持っていたのです。
20号に描かれた青年が、この迫真力です。800号のパノラマの中の人物群像はどんな表情を見せてくれるでしょうか。想像はかきたてられ、早く見たくてたまりません。が、絵はいったい何処に...先の二つの疑問が、また浮かんできました。

あらゆるつてを辿って調べ、やっと分かりました。まず、何故、図録にこれほどの大作の写真が載らなかったのか、その答えは、画伯がアトリエから展覧会場に搬出するぎりぎりまで、手をいれていらしたので、写真撮りをする暇がなかったからだそうです。そして会場についてからも、なお仕上げの筆を入れ、伊勢丹の担当の方々を驚ろかせたそうです。なかなか筆をおくことができないほど、先生は絵に沢山のものを注ぎこんでおられたのでしょう。
次に、絵はいま何処に?実は、購入された方が、おそらく母校だったのでしょうか、ある高校に寄贈なさったのだそうです。生徒たちが常に集まるラウンジに高く掲げられ、若者たちの真摯なまなざしに見つめられ、ナガールは幸せな日々をすごしていたのですね。

残念なことにこの絵は、一般に公開されてはいないそうですが、学校側の特別なご好意で、見せていただけることになりました。
次回は、その結果についてお知らせいたします。どうぞお楽しみに。by平井


七夕


街のいたる所に 星に願いを託した
七夕飾りを見かける季節になりました
「願い事がかないますように」と 色とりどりの短冊や
飾りを 笹の葉につるし 星にお祈りをする
古くから行なわれている日本のお祭り行事です

先日 ビックサイトで開催された
東日本大震災復興支援イベント
「フラワードリーム2012」の会場で
東北出身のフラワーアーティスト 萩原なな子氏による
星をイメージされた作品を見つけました
復興活動をしている方の心がなごむようにデザインされた
「希望への花回廊」
その行く先には
夜空を見上げ 満天の星の光で癒されるよう願いが込められた
「星月夜」が輝き
ゴッホの代表作「ローヌ川の星月夜」を思い出す
ロマンチックで心に響く
「大人のための七夕」の雰囲気を持つ
素敵な作品でした

本日はあいにくの雨
今年は なな子氏の「星月夜」の星に
願いを託したいと思います

            BY 小森


父の日と黄色いバラの絵


6月17日は父の日です

今年の父の日のプランはお決まりですか?

お父様とご一緒にゆったりとした時間を

ヤオコー川越美術館で満喫されてはいかがでしょうか?

先日三栖画伯のご自宅にお伺いした際

玄関ホールに 画伯がお母様をモデルに描かれた素敵な作品が飾られ

それに寄り添うように 父の日の象徴 黄色いバラの絵があり

温かく 優しい気持ちがあふれていました

いつか美術館で2枚の作品を展示できたらすてきだなと思いました

近日ミュージアムカフェコンサートを開催予定のスペースは

初夏の光がおだやかに降り注ぎ

名物のおはぎと紅茶を楽しめます

ミュージアムショップには

おとうさんありがとう と

日頃の感謝の気持ちを書くのにぴったりなグリーティングカードや

父の日のプレゼントにおすすめの

ビジネスマン必読の書

「ヤオコーを創るために母がくれた50の言葉」も販売しています

父の日のラッピングも承ります

伊東豊雄設計のミュージアムガーデンは

春色からすっかり初夏のグリーンカラーになり

いつもお忙しいお父様がリフレッシュされることでしょう

是非あそびにいらしてください

                           by小森


ホタルと裸婦の絵


三栖画伯はホタルがお好きで

都内にあるホテルの庭園まで蛍狩りへお出掛けになったそうです

裸婦のまわりにホタルを飛ばす作品の構想まで出来上がっていたそうですが...

どんなにロマンチックな作品になっていたのでしょう

いろいろと想像して楽しめますね

 

今年もホタルの季節になりました

三栖画伯のアトリエがある玉川村周辺には

自然の蛍狩りスポットがたくさんあります

まるで ボタン雪がゆっくり降るかのように

無数のホタルが光を放ちながら飛んでいる光景は

ロマンチックで幻想的で感動します

 

都内でもホタルの幼虫を育て蛍狩りを楽しめる川があるとお伺いしました

いつか美術館の前を流れる新河岸川も

ホタルの住める川に出来たら

なんてすばらしいことでしょう

                            by小森