プロフィール
三栖右嗣氏(みすゆうじ)記念館は敷地内のシンボルツリーや新河岸川沿いの桜並木など、サクラとはなじみの深い美術館です。スタッフがブログを通じて、さまざまお知らせを提供し、さくらのように愛される美術館づくりをめざしています。
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スタッフブログ

ヤオコー川越美術館三栖右嗣記念館スタッフによるブログです。

2012年11月 のアーカイブ

キュートなじゃじゃ馬娘・Elise


157e3eb15f9a17c32fdafa33b181a4f0-300x225.jpg─スポーツカーも似合う美術館─に、また素敵な車が来てくれました。
11月25日の日曜日、ふと駐車場を見ると、なんと かぁっこいい~スポーツカーが停まっているではありませんか。
車好きの私は、早速、ラウンジでブレンドコーヒーを美味しそうに飲まれていた持ち主の素敵な青年にお願いして、美術館の正面で記念写真を撮らせていただきました。車種は「ロータスエリーゼ」118馬力、1800CCです。
伊東豊雄先生設計で、「都市景観デザイン賞」受賞の当館にピッタリおさまりました。by宇多村


ドイツ人建築家ペーター・ヒューブナー氏ご来館


11月29日(木)、ドイツ人建築家ペーター・ヒューブナー氏が、ご来館されました。

氏は伊東豊雄先生がコミッショナーを務めておられる「くまもとアートポリス」の4年に一度の建築展の基調講演者として招かれ、その後伊東先生の作品を見学されるために上京され、当館にもお立ち寄りいただきました。当館見学後のヒューブナー氏のご感想は、ただひとこと「パーフェクト」でした。

注:ペーター・ヒューブナー氏は、元シュツットガルト大の教授で、現在は建築家としてご活躍中です。

                                                       by 宇多村

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伊東豊雄先生の新書販売のお知らせ


2012年度のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展で金獅子賞を受賞した建築家伊東豊雄先生の「あの日からの建築」が、集英社新書として刊行されました。新書の帯には「動的で生命的な建築は可能か。被災後の未来を見つめた渾身の建築家宣言!」と銘打たれています。第一章 あの日からの建築、第二章 釜石復興プロジェクト、第三章 心のよりどころとしての「みんなの家」、第四章「伊東建築塾」について、第五章 私の歩んできた道、第六章 これからの建築を考える、とありますように、この一冊で、伊東豊雄のすべてがわかる超お買い得品、ミュージアムショップで735円(税込)販売中です。

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伊東豊雄読本-2010、建築雑誌GA  JAPAN 113号 116号も販売中です。


「下山英二ピアノコンサート」でのエピソード


演奏者の下山さんが準備中、「都市景観デザイン賞」授賞式のあと、美術館に立ち寄られた伊東先生に、建築にも造詣の深い下山さんをご紹介しました。そのお礼にと下山さんが、何と伊東先生に曲を一曲プレゼントされたのです。

その曲目は、ご存知アンドレ・ギャニオンの「めぐりあい」でした。

演奏終了後、伊東先生がうれしそうに拍手をされたのが印象的でした。

下山さんはあとで私に「あんなに緊張したのは初めてです」と、経験豊富なあのプロピアニストが心境を語っておられました。

伊東先生は当館設計の際、ラウンジでのコンサートも想定して設計されていたのです。はからずも、芸術家同士の心温まるひとときを演出したかたちの私は、その日は終日上機嫌でした。   By 宇多村


ナガールの花束 パート4


282afb28d2624423b8ac8a8aecc11d431-300x162.jpgブログの読者の皆さま、こんにちは。「次回はナガールでの三栖先生の取材の様子をお伝えします」と予告してから、ずいぶんたってしまいました。申し訳ございません。

さて、この超大作800号の「ナガールの花束」が発表されたのは、1985年。新宿の当時の伊勢丹美術館で開かれた「昨日・今日そして明日展」でのことでした。この展覧会について、美術評論家の村瀬雅夫先生が論評されています。当ブログに全文掲載することをご了承いただきましたので、ご紹介します。村瀬先生はご存知の方も沢山いらっしゃると思いますが、読売新聞美術欄を長く担当され、その後福井県立美術館長、渋谷区立松濤美術館長を務められました。三栖先生とは、公私ともに長い交友をむすばれ、その美術評は、深く三栖作品に切り込んでいます。

たくましく清冽  三栖右嗣展

 絵画のたのしみ、素晴らしさを十二分に堪能させる──「昨日・今日そして明日─三栖右嗣展」は、ひさびさに近年まれなそうした充実感を与える。 空気まで真っ赤に染めて咲き乱れるケシ、陽光に輝くコスモス、水辺にゆったり咲き誇るボタン、人生の未来へ夢を宿す少年や少女の肖像、柔肌のみずみずしさがにおい立つ若い女性像や裸婦、厳かな老い、歴史の中に横たわるスペインの古い町並み、雄大な空の下の耕地──恐らくいつの世にも変わらぬありふれた日常の平凡な情景をかりて、画家はこの世に生を受け在るものたちの喜びの思いをつづる。優しいものも、雄々しきものも、可憐なものも、もろもろのものたちはこの世にたのしみを身いっぱいに受け、健やかであれ──画家の見事な筆技は、豊かな生命の流れをこまやかにすくいあげ、たたえ、目を喜ばせてこの世の素晴らしさに誘うようである。心たのしませる卓越した技量の背後には、たじろがず敢然と善きものを守りはぐくむ画人の意思の堅固さと偉大さもどっしりと巨人のように控えているようである。十年前の「海を描く現代絵画コンクール展」とその翌年の安井賞展に相次いで大賞を取り、五十歳に近く遅い画壇の人気を得て後も、画家は同じ作風を一心に磨き鍛え続けている。その十年の歩みも展望するこんどの個展には、現代でははやらない修練をうまず続ける画家の、ゆるがぬ信念や主張もひときわ明瞭になっている。その作品のひとつは、大作「ナガールの花束」だ。雪山に連なるパミール高原に生きる子供たちと花々が、まだ美しい地球の生を謳歌する。日本油彩画にかつてない群像人物表現は、おそらく現代屈指の水準だろう。展覧会の前日、会場に運びこまれた大作を壁に立て、画家はぬれタオルを頭に載せ、雪山に悠然と筆を加えていた。すでに円熟の境地に至っている画風は古今の巨匠の手から生まれる作品がもつおおらかな気品も備える。現代日本にこうした画家が生まれ、その作品を楽しめるのは同時代の大いなる幸せではあるまいか。

会場でも濡れタオルを頭になお加筆されている三栖先生の様子が目に浮かぶようですが、奥様にうかがったところでは、アトリエから絵を出す際にも、運搬の人々がアトリエに入るぎりぎりまで筆を持っておられたようで、油絵具の乾かぬ状態での運送は、きっと大変だったでしょうね。

ナガールに取材したこの年(詳しい年数は不明)は、イスラエル、パキスタン、スペインと三つの海外旅行を強行されたそうです。旅慣れた三栖先生は、秘境であるパキスタンのフンザ行に際しても、「僕はカレーが大好物だし、食べ物に関しては何の心配もない」と自信満々でいらしたようですが、日本のカレーと違ってかの地のそれは匂いがきつく、出される食物すべてまったく口にできず閉口されたそうです。「本当に弱り切っていましたよ」とは同行された奥様の弁です。

フンザからナガールに抜けるには、深い渓谷をのぞむ斜面に切り開かれた隘路を、小型の中古のジープで進むのだそうです。片側はそり返るような急斜面、反対側を見下ろせば千尋の谷です。(どんなに恐ろしい道中だったかは、同じ道を通った宮本輝著「ひとたびはポプラに臥す」文庫本の第六巻72頁からをお読みください。私はこのブログを書き始めてから偶然この本を読んでいて、82頁に突然「そこはナガールという村で」というくだりに出会い、びっくり仰天してしまいました)

三栖先生は恐れ気もなく、悠然と巨体を狭いジープの座席に沈めていらしたそうです。遥か谷底の川面の青いきらめきや、カーブを切るごとにあらわれる白い峰々を、画家の目で観察していらしたせいかもしれません。到着したナガールで、先生はひときわ人々の目を引いたに違いありません。好奇心に溢れた少年たちが遠巻きにし、やがてその眼差しに引き寄せられるようにして近寄ってくる......そんな光景があったでしょう。少年たちはこの巨きな人物が画家であることを知ると、花を摘んでは持って来てくれたそうです。そして、一人ずつ、嬉々として自分が描かれる順番を待ったのでしょう。

800号の「ナガールの花束」には、20人の少年が描かれていますが、20人が一斉に並んだのではなく、過去の「海の家族」での人物構成にみられるように、土地をたがえ、時を隔てて取材してきた人々を、一枚の画布の上に再構成する、という手法で描かれたものです。  いつの日かこの大作をこの美術館で展示できるといいのですが...。

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 byひらい 三栖先生の写真撮影は、カメラマンの高尾晴一氏です。


ミニコンサートは大盛況でした ♪


11月10日 夕暮れの中♪桜坂♪の優しいメロディが館内にゆったりと響き渡り ピアノコンサートがはじまりました。

ラウンジの「爛熳」といっしょに音楽会を開きたかったとおっしゃったミュージシャンのシモヤマエイジさん。

今日の楽曲のひとつや音符のひとつをおもいだしてほしい。花のような空気のような音楽を作りたいと思った。それは聴いた人を美しくするから・ ・ ・と。

本当にそうでした。

皆様 素敵な笑顔で帰っていかれました。

 

コンサートが終わりに近づく頃、 ラウンジ内はすっかり暗くなり[爛熳」とシモヤマエイジさんだけがライトで浮かび上がり とても美しかったです。

                                                             by わたなべ

 

 

 


かわごえ都市景観表彰「都市景観デザイン賞」表彰式


 

本日午後1時より、川越市内の茶陶苑において、かわごえ都市景観表彰「都市景観デザイン賞」の表彰式が行われました。

川合善明川越市長より、設計者の伊東豊雄先生、施工者の大成建設様とともに、表彰いただきました。

これもひとえに、当館を応援して下さった皆様のおかげです。

そして・・・

表彰式の後、伊東先生がご来館下さいました!!

展示替え後の作品をご覧いただき、記念撮影もしてくださいました。

当館は、これからも地域の皆様に親しまれる美術館として努めてまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。


気分はクリスマス!!


美術館がオープンして8ヶ月がたちました。
たくさんのお客様にご来館いただきました。ありがとうございます。

来月は早いものでもうクリスマスです。
一足早く 美術館にクリスマスツリーを飾りました。
三栖右嗣先生の絵画と伊東豊雄先生の建物 そしてはじめてのクリスマスツリーをご覧になってください。

スタッフ一同 お待ちしております。
                     by わたなべ


ハンサムなお客様


11月4日 とてもお天気の良い午前中・・・。
映画に出てくるようなハンサムな車が美術館のパーキングに入ってきました。
マネージャーのご友人でした。
あまりにも素敵だったので 美術館をバックにお写真を撮らせていただきました。
・・・Casaブルータスのように上手くは撮れませんでしたが・・・。

彼の名前は モーガンのロードスター2011年製 手作りで一点物だそうです。 
                   by わたなべ
photo hirai